2006年度の空手道スポーツ指導員の講習会で教えていただいたことです。(アガラワッタ) |
修 業 感 |
【君子の拳】
君子とは学問を積み、徳行を備えた人格高潔の人をいう。即ち空手道を学ぼうとする者は空手道の修業を通して
学問を究め徳行を積んで自己完成に努め立派な人格者になるよう努力しなければならない。
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【初心生涯】
何事に限らず、最初に決めたことは、謙虚な心で、懸命に努力しているがやがて上達するにつれて
慢心しがちなものである。常に初心をもって物事に対応することが肝心である。
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【牛歩千里】
牛の歩みはゆっくりしたものであっても、休むことなく歩み続ければ、千里の遠くまでも踏破する事が出来る。
空手道の修業の道程は限りなく遠いが、継続して稽古を続ければ、目的とするところに到達することが出来る。
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【修業千日・勝負一瞬】
「千日の修業を鍛といい、万日の修業を錬という。斯くして勝負は一瞬」といわれるが心・技・体が一体となってこそ
威力を発揮するものであり勝負は一瞬に決するものである。その一瞬の為に、千日も万日もの錬磨を
しなければならない。
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【果てしない道】
稽古とは、初歩から順を追って全てを学び、また逆に初歩に戻り、さらに初歩から順に十へと進む。
「順と逆との果てしない習い」ということでありたとえ皆伝を得たとしても、それで終わること無く
展開して修業すべきである。
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【壁を破れ】
技術を習得して行く過程で、人は幾度となく「壁」にぶち当たるその壁を突き破った時新分野を発見し、
心技ともに大きく成長する。時として、その「壁」に気付く事がなければ、進歩はおろか、
後退していることさえ気付かない。常に自覚・工夫して修練せよ。
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